2016年10月10日(月)
朝5時に起き、気まぐれに妙高高原に出発した。曇りで天気も良くなく、トレッキングには不向きな天気だが、なぜか妙に妙高に行きたかったからだ。おかげで山で二人の仙人に会うことができた。8時にはスカイケーブルに乗り、山頂駅についた。さて、登山だが、山はしけっており、地面はぬかるんで滑りやすい。楢林コースを少し散歩し、手早くトレッキングを終え、燕温泉に行こうと考えていたが、やっぱり奥さんはそれでは許してくれない。山小屋までとりあえず行ってみようということになり登山をスタートした。でも、ガスが濃いし、足元は滑るし少しも楽しくない。いつ諦めてくれるんだろと思っていたら、前を歩いていたガイドさんらしき山男がコースを外れ、林の中に入っていく。これを奥さんは見逃さない。何取れるんですがと聞くと今日はキノコがいっぱい生えてるといゆことだった。そこで奥さんが見つけたキノコを山男がこれ食べれるといった時から火が付いた。山小屋からの帰りは俺も巻き込まれてキノコ狩りだ。露に濡れた鬼笹のなかも、急斜面の倒木の近くにも、キノコを見つけては二人で夢中になってとった。まあ、スカケーブルの往復料金は1800円なので、3600円のキノコ狩りとなった。おかげで2,3sも取れた。ケーブルの係員のおじさんに地元の人なのかと聞かれるほどの量だ。全部食べれるキノコとのことだった。でも、キノコ狩りって意外に楽しいね。宝物探しゲームみたいだ。キノコ汁が楽しみだ。さて、キノコで大幅に予定時間をオーバーしたが、一度下山し、燕温泉に向かった。ここでは、超有名な河原温泉に向かったが、混浴露天風呂で人がいたため、俺だけ風呂に入っていると、一人おじさんが風呂に出て、奥さんに、俺が作った野湯が近くにあるから行かないかとの誘いだったという。少し怪しかったが、キノコ仙人にあったついでだったので、このおじさんに連れて行ってもらうことにした。命をかけて危険な山道をついていくと、そこには本当の楽園、桃源郷が待っていた。今日はキノコ仙人と温泉づくり仙人に会うことができた。何か面白い一日だった。ただ、三連休の最終日、高速道路仙人には会うことができず、3時にでて家に着いたのは8時過ぎになった。下左写真はケーブルカー乗り口より山頂方面の写真だが、中腹より上はすっかり雲に覆われている。中腹付近に雲がかかることが多いそうだ。途中下山者にあったが、山頂付近は晴れてたそうだ。しかし、見事ななら林だ。(中写真) あと一週間で紅葉真っ盛りだそうだ。
山男風ガイドに食べられるといわれたキノコ。こらから火がついてしまった(左写真)。大屋フィッテまで言って折り返したあとの下山風景(中写真)。と取れたキノコ(右写真)。これだけ取るのに、ズボンは泥だらけになった。靴はぐちゃぐちゃ。
燕温泉手前の駐車場に止め、歩いていく。温泉街はさびれていた。でも、河原の湯までの道の景色は凄みがある。
橋を渡って左に行くと河原の湯だ。ちゃんと男女の更衣小屋もあるんだー。でもこの上の崖は今にも崩れそうだったな。お湯は硫黄泉でほのかにおいしく香ばしい。肘の痛みも数分で消えるほどの効用だが、肌には非常に優しい。
この先には、墨絵の世界だ。険しさの中に可憐で美しい滝がある。中写真は、日本の滝100選に数えられる惣滝。霧が濃いが音だけでもその壮大さが伝わる。
行きも帰りも足を滑らせれば転落死となる険しい山道だった。帰れて幸せだ。ここは仙人しか住めない場所だ。