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2017年12月

南米旅行

               

 

 

 

 研修二日目の15日から昨日25日まで南米旅行に行ってきた。ペルー、ブラジル、アルゼンチンを回る旅行で乗った飛行機の便数は9便となる。奇数なのはナスカの地上絵でのセスナ遊覧だ。さすが地球の反対、移動だけで大変なパック旅行になったが、ナスカ、クスコ、マチュピチュ、イグアスの滝と盛りだくさんで充実した旅行だったなー。でも、これだけのあこがれの旅行先で多くの刺激を受けるが、これが日常となるので、一つ一つの印象が薄くなる。何かもったいない感じ。それと、パック旅行は安くて楽なんだけど、詰め込み過ぎの感がある。これも薄くなる原因の一つかな。でも、濃くするには日数をかけなきゃいけないから、無理だし高くなるしねぇー。しかし、俺たち夫婦はこれだけ一緒にずっといても喧嘩もしない。どこでも言われるけど、こんな仲のいい夫婦って他にあるんだろうーか。下写真は順に、リマのサンフランシスコ教会の正門、ナスカのセスナ離陸時、クスコの12各石組み、お約束のマチュピチュの構図、イグアスの滝アルゼンチン側とボートでの滝浴びオプション。どれも凄かった。それでは、以下各イベント先での詳細レポを・・・

16−17日 リマからナスカ

 羽田発20時でのJAL便はプレミアムエコノミーにした。このため羽田のさくらラウンジが利用でき、仕事を終えたばかりの夜だったためか酒を馬鹿飲みした。しかしプレミアムエコノミーってのはビジネスとそれほどサービスは変わらないのに値段は安い。9時間以上のフライトはこれは必須になりそうだ。経由は、サンフランシスコ、ロス、そしてやっと着いたのは時差で大幅に戻ったリマの朝だった。丸一日以上だ。早速リマでは征服者スペインの教会関連を見学した。アルマス広場、サンフランシスコ教会、カテドラル、大統領府、旧市街など。寝すぎでそれほど疲れてはいなかったがあまり感動のない観光となった。まあ他がすごかったからか。下写真は、サンフランシスコ教会、カテドラル、アルマス広場と大統領府、そして旧市街。こてこてのスペイン教会とその豪華な建築様式は、市内いたるところに点在している。スペインより強い宗教色と豪華ささ。さすがにインカの金をふんだんに輸出した基地都市だ。しかし、征服以前の原住ペルー人には非常に評判が悪い。まあ当時はどの先進国も強盗団と同じことやってたからね。4番目の写真はアルマス広場の噴水口の彫刻だが、南米の怪獣にスペインの獅子が覆いかぶさってる。スペインによる征服の象徴が市の中心部の噴水に飾られている。6番目の写真は、市内にあるワカ プクヤーナ遺跡だ。紀元後500年位のもの。最近はクスコ、マチュピチュ同様、遺跡への外国人の立ち入りが厳しくなってきたらしい。

ナスカにはバスで行くが、とちゅはほぼ砂漠と海だ。ここ南米大陸の西海岸も還流が北上するので、乾燥した砂漠地帯になる。しかし、1枚目の写真のように、ところところにオアシスがあり、その周囲には広大なブドウ園やそのた果樹、野菜のプラントとなっている。これだから、水源を見つけ畑に引いてくることが最大の商売のポイントになる。2枚目は砂漠にあるオアシスで池と砂山の対比がすごく、観光地になっている。地上絵をみるために、今回はオアシス所在地のイカの街の空港からセスナに乗った。前説でも言われていたが、やっぱり地上絵は見難いし、小さい。見えてる時間もわずかなのでカメラを構えることもできない。それでも取った写真にはだいたい小さく映ってる。4枚目が山の斜面の宇宙人、5枚目の真ん中あたりに猿がある。大きくとるのはまず無理。この写真も拡大しないとわからない。右サイドが拡大写真。地上絵の意味はやはり水源の活性化への祈りだろう。ハチドリが山に出ると川の水量が増える。コウノトリが山に向かうと水量が増えるなど。古くからの言い伝えに従った絵だ。

  

 

18−19日 クスコとマチュピチュ

 リマから飛行機でクスコに飛ぶ、この町で半日観光してからマチュピチュだ。あとで知ったがインカの町は動物のかたちにデザインされている。クスコはピューマ、マチュピチュはコンドルだ。2枚目は町の写真だが、山の急な斜面にまでびっしりと家が建てられている。金属はあえて積極的に使用しないが、石組の技術や街のデザイン、水道やインカ道などのインフラなど、この文化は西洋との方向性は違うが非常に高度な文明だ。金属ー石、小麦ー豆、直線ー曲線など、西洋とのの対比は面白い。5枚目が12角柱の石だ。このままのかたちで中に2m程伸び、同じように組み合わされている。4枚目の接続構造を持つ石の連結部分には金属が鋳込まれ連結を補強している。クスコ観光後はバスに乗り4000mクラスの高原を超え、マチュピチュへの高原鉄道にのる。ここも急な山に囲まれた駅だけど、その先の路線もやはり、高い山に囲まれている。

 

マチュピチュ村には夜に着いた。宿泊は、エルマピというフランス系のホテル。食事、家具、サービス、音楽などすべていいセンスの中級ホテルだった。リマのホテルとは大違い。メインイヴェントのこの地にふさわしいホテルだ。この町は、切り立った4000m級の山に囲まれている。ここにいるだけでも何か神聖なものを感じる。学校のグランドではリズムの早いダンスミュージックで奥さん連中がエアロビクスらしきものをやっていた。みんな太っているがぴちぴちの大夫をはいていた。雑貨屋に入ると地元の人が日頃購入する食材が置いてあったが、レジ近くではコカの乾燥葉が袋詰めで売っていた。値段は確か1ドル以下。少し噛んで見たがあまり変化なし、思い切って多くをほうばって噛んでみたが、少し幸せ感がある程度。通関で大変なことになるので捨ててきた。

さて、マチュピチュに向けてバスに乗り、断崖の道をジグザクに登っていくと、四方を切り立った4000m級の山に隠れていたマチュピチュが現れた。このロケーションあってのマチュピチュだ。遺跡だけではウェブで見るいつものマチュピチュだが、この周りの状況あってのものだ。切り離すことはできない。

1枚目は太陽の神殿とその下は地下の神殿。夏至冬至の日の出の光線が窓を通過していく。下の地下の神殿は不思議な斜め屋根と3段ステップの石。興味深い。2枚目は最も神聖な神殿で神、人間、死者の3つの窓がインカの起源の象徴だ。3枚目はコンドルの神殿。わかりずらいが、岩でコンドルを形作っている。ここで死者をコンドルに食べてもらい空に返す。4,5枚名は段々畑とその用水路。この尾根に水を引いてくることさえ神業だが、これをきっちり各段の畑に給水する。今での使用可能の給水構だ。さすが石の高度文明だ。

昼食後は大雨になった。奥さんはこんな雨でもインカ道を歩くと言い張る。他のツアー客二人も参加し、心配したガイドと5人で危険なインカ橋への道を雨の中進んだ。しかし、1000m近い断崖を岩にへばりつくような道が細くくっついてる。これは怖い。二ついて落ちたら完全に命はない。橋の手前には門があり、通行禁止となっている。この先は、更に細い道が断崖にへばりつき、マチュピチュ山頂に向かっている。

 

21−23日 イグアスの滝

 ブラジルのイグアス空港に着きホテルで一泊する。朝バスで国境を越え、まずはスペイン側からの見学だ。。まずはトロッコ電車で行き止まりまで行くが、途中アメリカのお嬢さんたちと同席した。ニューヨークとワシントンにそれぞれ住んでいるそうだが、日本にも大いに興味あり、日本に来るときはうちに泊まるって。一番スリリングな絶景は悪魔の喉笛ってスポットで大水量の滝の上部から見学する。細長くえぐれた断層部の全面で滝となっているので、しぶきがすごくて川の水面が見えないだけでなく、7,80m登ってきて、シャワーを浴びているような感じ。カッパは役に立たず、服はびっしょり。1枚目の写真は、悪魔の喉笛への桟橋。まずは何でもない静かな川面を橋を伝って歩き始めるが、すでに前方にはしぶきが立ち上っている。2枚目以降は轟音とともにしぶきを噴き上げるイグアスの滝。5分でずぶ濡れになる。

2か所目のスポットはやはりアルゼンチン側の他の滝の観光スポットでトロッコ電車で半分戻ったところにある。イグアスの滝は断層のため、最大時滝の本数は270本ほどになる。観光スポットもいくつもあり広い観光地になっている。ここからの景色はまさに地下理想都市AGHARTAだ。幻想的な景色となる。このような景色の中1.5q位を桟橋で周遊する。昼はアルゼンチン牛のステーキレストラン。結局イグアスでは昼夜はすべてステーキになったが、なぜか食べ続けられる。肉が旨いからだ。この辺りは血抜きをせずそのまま焼くという。

午後は、オプショナルツアーで、ボートでの滝見学だ。これも迫力がありすぎだ。滝つぼ付近にボートは突っ込み、水しぶきというよりは跳ね返りの水流がそのままボートに流れ込んでくる。ここでもカッパは役に立たない。善心びしょぬれだ。温暖な気候とはいえ、水は冷たかったぁー。修羅場の滝つぼ付近では、あまりの水しぶきにカメラはしまうようにとのアナウンスがある。このため、水浴びのシーンは取れなかったのが残念だ。この日の夕食もステーキだった。このおかげで風邪ひかなかったのかも。

翌日は、ブラジル側からの観光となる。まずは朝散歩では、道路向かえのホテルの動物園に行ってきた。ここは珍しい南米の鳥や猿が飼育されているが、係員が出てきて、オウムを手乗りさせてくれ、子供をわざわざ見せるために出してきてくれた。ブラジル側からのイグアスの滝は、パノラマを楽しむように工夫された観光道を歩くが、やはり、また。一部のスポットでは、滝つぼ近くを歩くため、ここでも再度ずぶ濡れ。これにはまいった。この日は帰国便に乗る日なんだけど。写真を見ると結局は滝付近の写真がおおい。やっぱり迫力がイグアスの魅力なんだろーね。