1日(日)
フォーの生まれた地、ナムディンにフォーの本質を求めて列車で旅をしてきた。ナムディンはフォー発祥の地であり、現在もハノイのフォー屋の80%近くのオーナーは、ナムディン出身であるといる。1000年の中国からの独立後、ベトナムはソン川デルタの豊富な米を基盤に、各地で産業やその地の特徴的な料理を残してきている。その一つがナムディンのフォーなんだ。今日は4杯のフォーを食べた。ラーメンならまず出来ない。讃岐うどんでも、3杯が限度だろう。でも、フォーならできる4杯目もそれほど抵抗なかった。途中までは。これは、化学調味料を加えていない澄んだ出汁を使っているからできることだ。今も口の中はひりひりしないし、吐き気もない。さすが日常的に食べるナチュラルな調理品だ。でも、やっぱり米だから、明日朝は、体重は2kgくらいは増えてそうだ。ナムディンの街はさほどフーリーと変わらないが、もっと人々はのんびりと近所とのかかわりを持って綺麗に生きているって感じだ。フォー屋とビアホイにいる以外はずっと歩いていたのにそれほどストレスを感じさせない街だ。今日は素晴らしい天気だった。朝テニス後、まずはフーリーにてフォーを食べに行った。これはまずらしいタイプで魚の切り身を上げてこれをメインの具にしている。魚はおそらく川魚。だしはがメイン。面との相性もなかなかいい。でも、野菜が俺のあまり好きじゃない例の石油くさいやつだ。セリって言ったかな。ベトナムに来てそろそろ4年になるが、これ以上の天気はなかっただろう。駅の前の記念館の修復もほぼ完了したようだ。こんな日にフォーでもないが・・・10時にフーリーを出発、10時40分にナムディンに到着。
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ナムディン駅に着き、駅前通りを歩いていくと大きな工場があった。どうやら瀬戸物工場らしい。駅前にどーんと大きな面積を取って街の反映を妨害しているかのようだ。札幌駅北口の北大みたいなもんだ。このおかげで駅前通りって名のつくとおりもないし、賑やかではない。更に歩いていくと、美しい教会だ。このあたりは随分生活感もなくなり、スマートな町並みを見せる。近くの植木、花のお店の群れや近くの公園も綺麗だった。
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そして、近くあるフォー屋さんに入った。壁にかかっている写真は、多分創業者の両親だろう。家族的な雰囲気の強い信用できそうな店だった。ここも、出しは澄んだ鳥に多分何らかの海産物。フォーガーを注文したら、ここの鶏肉はしっかりと味のある旨い鶏肉だった。なかなかの味だった。備え付けのたけのこのつけものも凄くうまかった。
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それから、左に折れ、街の大きな市場のほうに歩いていくと、昼過ぎなのに混んでいるこの店にであった。ここは、朝ふーリーで食べた川魚の切り身の揚げ物フォーと同じものだが、すべてがこちらが上。非の打ち所のないフォーだった。三食目。
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更に市場を過ぎ、街を西に歩いていくと、こんな綺麗な場所があった。今日は一日歩き続けたけど、こういう場所にいると、疲れを感じない。また、日が良かったためか、10組以上のウェディングカップルがプロのカメラマンによる撮影をしているところだった。これもいい。
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最後に駅近くにもどり、元祖である牛生肉フォーを食べた。これもいいけど、やっぱりフォーは鶏肉だね。写真撮るときに張り切ってくれたおばちゃんには悪いけど。4食目。
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この街はサッカーが盛んなんじゃないか?こんなすばらしいミニサッカー場を持っている。レベルもなかなか高い。この近くのビアホイで、na da beer を飲んだ。これはこくがありうまかった。最後に帰りの列車の切符を買うと行きの二倍以上だった。理由はわかった。寝台だったんだ。これしか空席なかったのかなー、一駅なんだけど。
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