ホーム ラッシュゲーム こだわりの秘湯 遊び場 ハノイ赴任記

 

 
街南部の祭り

 

 

 

 

13日(日) 街の南部の祭り

 朝テニス、朝食後、先週に引き続き懲りずに途上国製ママチャリにて小旅行に出発。今週は、怒りっぽくなってるし、疲れているような感じがしたので、あまり遠出にならないように、街の南部のニンビン方向へつながる川沿いをサイクリングすることにした。ここ数ヶ月小雨続きで悪路となっていた。そんな中、ダンプが連なっていたので、いつものように事故か工事かと思って前に出ると、祭りの行列だった。これはいい。すっかりしなびた気持ちも蘇った。やっぱり祭りはいい。日本でもそうだけど、なおさらこっちの祭りの起源もわからない。今週は水曜日がフン王の祭りで休みだった。このことと、祭りの担ぎ物、この街の地形(山と海の境界地域)から推察するとおよそ以下のようになるか。4000年前のベトナムの統一王はフン。彼は、山の神と海の神の100人の子供の長男だ。やがて、神はそれぞれ山と海に帰っていくが、この際のストーリーを祭りにしたものじゃないかな。ベトナムは、山の少数民族とホン川を中心とするデルタ平地の文化は大きくことなる。これが、山海両神の子孫の影響なのか、文化が違う原因を両神に求めたのか、いずれにしろこういった神話と祭りのような風俗的なものとの関連は、面白い。下の左写真は、この付近の地域(村)のDinh。これは、古くからこの地域の大切なことを決める場所で、テトの期間中、祭りはここを中心に行われる。一度テトや他の祭りの際に行って見たいと思っている場所だ。やっとDinhという名前のついた場所を見つけて感激だ。右写真は、街の西方向につながる山の地域。石灰質なので、ところどころにセメント採掘工場がある。この桂林的な山の形と古い工場のコントラストもなかなかいい。

東側海方向への道路を走っていたら、たまたま祭りに出くわした。左右同様な行列だが反対の方向に向かっている。このぬかるんだ悪路の中、女性は綺麗なアオザイで正装だ。しかし、儒教に大きく影響を受けていない(逆に1000年前に中国の文化を排斥した)ベトナムの祭りは、女性が前面に出ている。日本や中国の祭りを大きく異なっている。以外に日本が一番女性差別の激しい国なのかもしれないね。

担いでいる王座は海?山?どちらの神?しかし、祭りの行列の沿道には一切出店もない。こうして、1000年も同じ祭りを繰り返して来たんだろうね。