21日(日) chua huong 香寺巡り
いつだったか、huong son に行った時、船に乗らないかとしつこくさそわれたけど、歩きたいからと断ったところが、ベトナム人には非常に有名な香寺だったんだ。何か惜しいことをした気分になり、行ってきた。先週は寒くて酷い目にあったんで、今週はタクシーで行くことにした。こっちのローカルタクシーだとなんと、往復で三千円以下だった。朝八時半に家を出て、9時前にはhuong son 街に入るが、ここで何故か、タクシーを止められ乗船チケットを買わされる。船でいくつかのお寺を回れるチケットが450円なので一安心だが、何故か不安が残った。その不安はタクシーが船乗り場に乗る前に的中した。まずは乗り場前に元気のいいおばさんたちに車を止められる。このときのおばさんたちの顔はまるで地獄の金の亡者だ。日本人だからいくら取れるかを計算している。乗船チケットを見せると、これは6人乗った時の料金で、この時間は他の乗り合いの人間がいないからあと、2500円で一人で船を貸しきれると持ちかけられる。いろいろアイディアはあったが、他の場所に行って乗り合い客を探しても、ベトナム語対応になるので、あっさりあきらめて言われるままに料金を払い、乗船した。左写真は、その交渉と関係ない船漕ぎのおばさん。一人で出発するのは、いいが、下手な英語でお金をふんだくろうといろいろしかけてくる。朝から歯が痛く、機嫌も悪かったので黙ってろといっておいた。この船もお寺から帰って来たときに待っている保証はないので、いったい外国人からいくらふんだくろうとしているのか不安になり、なおさら歯が痛む。サパやニンビンの一部など、本当の観光地は、観光業を民間に委託し、こういったぼったくりを防ごうという姿勢が見れる。あまり、外国人が訪れない中途半端な観光地は、ぼった繰り放題だ。船旅の景色はいいが、こうして機嫌は悪い。
船が待っているかどうかの不安を残し、上陸して山頂付近のお寺を目指す。ここは、いくつものお寺の集合体をchua huong 香寺としている。参道はいくつもに分かれていて、右写真のようなお寺をみることができるようになっている。
左写真のこの門は15世紀の建造時のものじゃないかな。メインの建物には香寺と中国語が入っている。香寺の名前の由来は知らないが、チョッと変わった香を使っているようだ。
そしてまた少し歩くと、自然の石灰岩を領したお寺もある。洞窟なんかは古代からの人間の住処になっていたはずだし、山の洞窟とお寺っていうのはやっぱり相性がいいようだ。見ていてほっとする。
ロープウェイを使わずに登ってきたが、結局ほとんど止まっていたようだった。歩きで正解。やっと頂上付近だ。ふと道端に目をやると、こんな階段が洞窟へと続いている。
オッと、これが今回のメイン、chua huong 香寺だったんだ。しかし、感動した。写真では旨く表現できないが、この景色を見たとき、心が清らかになる。朝の料金のいざこざもスーッと心から消えてなくなる。外観も野性味がありすばらしいが、
洞窟の中は、なめらかな鍾乳石に囲まれ、仏様がきらびやかに鎮座している。切り立った岩などなくほぼ全体がなめらかで芸術的な鍾乳石でてきている。外観、規模、岩の質とここを寺院にしたのはうなずける。そして、寺院として、ベトナムで代表的なものとなっていったのもうなずける。
下山はロープウェイを使おうとしたが、やっぱり止まっている。うーん、ベトナムの公務員って・・・。お寺には多くの坊さんもしくは修行者がいた。別に感化されたわけじゃないが、昼飯は、この芋類にした。左端の芋はくわいみたいで野性味があり、旨かった。ここでは、3種類と芋と、鶉の卵2こで100円。半端な観光地なのに、ぼらなかった。ちなみみ、帰りは船は待っていたが、俺貸切の船のはずなのに3人も別の客が乗っていた。そして、下船前にチップまでしつこく請求されたが、仏様のように、静かに何度も断った。