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2024年9月23日

燕岳登山

               

 

 

 

 

 

23日(月) 燕岳登山一日目

 車内では何度も目覚めスッキリ眠れなかったが5時には起き、準備を始め、6時15分登山口をスタート。さすが北アルプス3大急登だけあり、二時間はずっと急登だ。合戦小屋を過ぎたあたりから平坦な道も混ざってくるし、稜線が見えて来るので少し気分は楽になる。そして、11時過ぎに燕岳山荘に到着した。でもガスっていて、いい景観ではなさそうなので、チェックインし、部屋でゆっくりしたり、食堂でビール飲んだりしていた。夕食も17時からなので登頂はあきらめ、持参の焼酎も飲み終わったそのころ、ガスが切れてきて、奥さんの出発の号令が発せられた。もうこっちは完全に酔ってんだけど。でも、ガスが切れた稜線はビックリするほど綺麗だ。花崗岩の砂礫とトドマツで化粧された稜線は確かにお化粧が整った女王だった。これは異世界だ。酔いも忘れて景色に魅入った。高山病か二日酔いか、山荘に戻った時は頭痛が酷く、夕食時にまた飲む気にはならなかった。でも夕食は味が良く、マスターのPP を使った山の魅力に関するスピーチは非常に興味深いものだった。国立公園の特別保護地区(建物なら国宝級) であるこの稜線は貴重な動植物にも恵まれ、その保護のための工夫、人懐こいライチョウはこの地域だけで、これは1000年以上の人とのいい関係が必要で日本の古来からの文化でしかなしえないことと、ドイツの調査団がコメントしたことなど、興味深いものだった。部屋に戻り消灯は20時半だが17時半には疲れて寝入っていた。

24日(火) 燕岳登山二日目

 山荘の朝は早い、4時半からの朝食だが、20分に食堂に行こうとするとすでに行列が出いている。そして、俺の少し前の列まで4時半からの朝食に間に合ったが、俺たちは5時10分からの朝食のために、50分並んで待つことになった。素晴らしい登山だったが、これだけはやっぱり許せない?それでも機嫌を直してくれるのは、景観だ。雲海の上に顔をだした浅間山からの日の出は最高だった。朝食後はゆっくり準備していると、6時にはもう400人くらいの登山客はすでに出発済みでがらんとしている。慌てて、昨日断念した北燕岳登頂に出発した。でも、寒い。外気は4℃だった。慌てて山荘に戻りダウンを着込んで再出発。さすが北アルプス。今日は晴れ上がりガスもなく、最高の景観だった。稜線はおろか、東に、八ヶ岳、浅間、北は妙高、白馬、立山、北西に野口五郎、水晶岳、西に、笠ヶ岳、槍、穂高、そして、南側には大天井、常念と、いわゆる表銀座といわれる稜線。最高の景観だ。北燕岳の頂上では山好きの同世代のおばさんが山々の名前を丁寧に教えてくれた。娘さんは北アルプスに恋して、名古屋から安曇野に引っ越してしまったという。ここから、あの槍岳まで山荘一泊だけで縦走したという。そうさせる何かが確かにこの景観にある。稜線景色を堪能した後は9時から下山を開始した。ウィークデーというのに大勢の登山客に対面し、待ち時間もあったが、なんとか4時間弱で下山することができた。でも、下山も2/3を過ぎたころから膝ががくがくし始め、頭は朦朧として足やストックの置き場所さえ判断が難しくなり、体のバランスを何度失ったことか。限界ぎりぎりってところだった。それでもアルカリ性硫黄泉の有明荘の温泉に入ると体が生き返る。関越周りの帰宅までの3時間強の運転も途中休憩を入れずに一気に帰ることができた。今度は稜線歩きをメインに1,2泊したい。