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山陰旅行

 

 

 

 

21日(月) 山陰旅行初日 

 これまで縁の薄かった山陰地方。この5連休のシルバーウィークを利用して、鳥取と島根に妻と長女で行ってきた。期待以上にいい旅行だった。優しい自然と人、そして古い歴史や特徴のある文化。もう一度行ってみてもいいと感じる旅行になった。始発の高崎線に乗り、新幹線で姫路、まずは、乗り継ぎの20分間で姫路城を見てくることにした。建築様式の独創性や置物の芸術性に特徴のある城なので、遠くから見ただけでは良さはさっぱりわからなかった。そして特急で2時間かけて倉吉に行く。姫路からほんの少し内陸に入ると写真のような田舎風景になる。魅力的な地域だ。まだ1時前なので、十分に観光地に行ける余裕がある。まずは、以外に知られていないけど、スリルがあり、実際に危険な修行の山出寺、三徳山へ。ここは、山の中の険しい山で、以前は本当に修行僧だけの山だったんだろう。今では観光地なのに安全対策がなされていない。毎週滑落のため負傷者が発生しているし、毎年のように死亡者も発生しているという。長女の短パンは強制的に長ズボンに変えさせられ、妻の靴は草鞋を購入履き替えさせられた。

三徳山で入場料の400円を払い、石段を登るとそこからは危険なアドベンチャーワールド。まずは樹齢400年の大きな杉が迎えてくれる。そして、根っこがはりめぐされて、滑りやすくひっかかりやすい急な坂。

最初のお堂の手前は一本鎖のついた岩を登らなきゃならない。ここがネックで2時間くらい待たされた。そりゃ、年寄や子供は無理だよな。そして、その上のお堂の床の下は絶壁なのに、なんの安全柵もついていない。こりゃこわい。

こんな岩の面を利用していくつもお堂が建てられている。ちなみに、最後のお堂は僧が念術により平地からこの岩の穴に一気に放り込んだと記録されており、投入堂と名前がついている。しかし、つまずきや滑りやすい危険な修行の道だった。おかげで両膝を打ちつけ、腰を打ち、旅館に戻った時には体はボロボロになっていた。

旅館は三朝温泉の旅館にした。近くの川には無料の露天風呂もある。料理はいいし、ラジウム温泉の効能は最高。(温泉病院のある温泉地だ) 朝起きるとけがはよくなっていて元気も戻っていた。

 

22日(火) 山陰旅行二日目 

 美味い朝食ブッフェをしこたま詰め込んだ直後出雲大社方面へ向かった。まずは、松江から数キロ南下した場所にある足立美術館だ。ここは、この地方の実業家が作った庭園と、横山大観を中心とした絵画、魯山人の陶芸が展示してあるところで、庭園は外国人からナンバーワンの評価を受けている。庭園は、確かに美しいが京都の庭園と日本の三大庭園を足して二で割ったという趣だ。確かに外国人には受けそう。絵画は横山大観がなければコレクションにはならない。陶芸も魯山人のものだけ。入場料が二千円以上なので、何か満足感がない。まあ、商売人が作ったものだからねー。そして、また高速に乗り、出雲大社へ。ここは、おそらく日本最古の神社だ。伊勢神宮の徹底した整備はないが、やはり思い歴史を感じさせる。

大きなしめ縄だ。これが、神の領域を示すものだとはここで初めて知った。屋根上のXは、古代建築での梁の屋根からの飛び出しを表現したもの。この飛び出しをそのままにすると雨水がしみこみ劣化が進むそうだ。だから、象徴的にこのXだけを上に載せている。そしてxの間の棒は、屋根の重しだそうだ。これが奇数なら男神、偶数なら女神が祭られているという。ここの博物館の管理員がいろいろ教えてくれた。やっぱりこうゆう人には積極的に説明を受けたい。それにしてもすごい厚みの茅葺だね。

ここは拝殿だが、しめ縄が一層大きくなる。これどうやって作るんだろー?そして、また移動。宍道湖の東にある中海の北端にある境港はゲゲゲの鬼太郎一色だ。観光紹介では、ストリートと書いてあるが、町全体が鬼太郎に登場する妖怪に占領されている。電車も。

左写真が作者の水木しげるの像。「なまけものになりなさい」と書いてある。そして、このストリートには道のいたるところに妖怪の像が作られている。これはいいまちおこしだ。かなり広い年代層に受ける企画。そして、そのあとは、近くの皆生温泉へ。ここもやっぱり温泉病院のある由緒あるはずの温泉地なんだが、なぜか三朝温泉に比べると品がない。夜街を歩くとキャバレーやソープの呼び込みが激しい。ホテルから紹介を受けた海鮮の店(右写真)はこんな一角にあった。満席でホテルで時間をつぶしてから再度入って食べ始めたが、なんせ一品の量が少ない。やっぱり山陰の海岸なので、うまいがなぜか満足できない店だった。やっぱり品のない回りの店の影響受けてんのかな。

 

23日(水) 山陰旅行三日目 

 最終日もホテルのブッフェで腹いっぱいにし、再度鳥取砂丘に向かうことになった。長女の今回の旅行のお目当ては、ラクダに乗ることだ。でも、混んでいたため、乗れるのは子供だけ。大人な写真撮影だけだった。しかし、砂漠というには狭すぎる。鳥取コナン空港の半分くらいの面積だろうか。しかし、この砂山はどうやってできたんだろうか。

倉吉までの戻りの途中には、因幡の白兎神社があった。ここには、ウサギが体を真水で洗ったという池と神社があり、日本書記にも明記されているという。体を洗うには汚い水の池だったな。

倉吉では、白壁の良く保存された一角が観光地となっている。ここも大きな観光地ではないが、多くの人が歩いていた。ここの造り酒屋、高田酒造では、そばも出していた。このそばと日本酒はほんとによく合う。最高の旅のしめくくりだった。