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紀伊旅行

 

 

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3日(火)  紀伊旅行初日

 今回が初めての紀伊旅行だったが、予想以上に素晴らしいアドベンチャーワールドだった。ここは、大和からみたら黄泉の国。高くて深い山が海岸線まで迫り、その間を清流が荒く美しく流れ、ドライバーは一般道を80q以上で飛ばして走る。里の生活は特徴的で歴史に関連している。歴史的な価値が大きく美しい遺産は点在し、そのアクセスの困難さからか大型連休なのに渋滞はない。世界遺産、地物の魚、風景、温泉とどれをとってもハイレベルだ。日本に最後に残された魅力的な未知の世界だ。出発前日は新宿浪漫房で飲んでたが、このときだけは少し早めに帰ってきた。当日は6時前に出発できたので、各方面60q渋滞の嵐の影響は最小限だった。やっぱり圏央道の効果は素晴らしい。それでも、静岡くらいになると疲れが出で来る。そんな時に知多半島先端から伊勢にフェリーがでているという情報を奥さんがキャッチ。亀山あたりはやっぱり重体だったので、迷わず乗ることにした。たった一時間のフェリー休憩だが、なかなかいい。伊勢から自動車道にて新宮を目指すが、有料期間は途中までだし安い。そのあとは無料の自動車道が整備されていて快適だった。でも、紀伊半島は予想してたより大きいな。新宮も近くなると世界遺産の花の窟。(下写真中央)。この先散々の観光地によるがどれも世界資遺産のオンパレードだ。紀伊半島はすべてを世界遺産にしたらいいのに。しかし、窟の下部の岩のくぼみはイザナミの形にくぼんでいる。何かを感じさせる形だな。右写真は熊野三大大社の一つの速玉大社だ。

予定外に初日に2か所も世界遺産を回ってしまい、ラッキーだったが、宿泊先は直前予約のしょぼいビジネスホテルだ。町全体が衰退している感じだがホテル近辺に2件の居酒屋が道路に向かい合って営業していた。経験上こりゃぼられるなの思って覚悟を決めて入ったが、出てきたおかみさんは素直そうな紀伊美人だった。話も楽しく、あとから来た客筋も良かった。熊野古道の歩き方や紀伊の観光の名所まで御かみさんとなじみの客からいいアドバイスをもらった。味の煮つけ、小魚のから揚げ、マグロ刺身、野菜炒め、やきそば、うどん、どれも薄味でうまい。会計するときは不機嫌にならないように準備したが、なんと二人で三千円台後半だ。こりゃ安い。思わず写真を撮らせてもらった。やっぱ、人間信じることが大切だね。

4日(水)  紀伊旅行二日目

 さあ、熊野古道初日は那智神社までの林道だ。まずは、短距離の熊野古道だったが、かなり登りがきつい。でも、登るさいの杉檜の参道や登った後の那智の滝は最高だ。なお、登り口には、平安の参拝者風の衣装をレンタルするところがあり、これを着て登っていく姿は、天女といった風情だ。下写真中央はきつい石段を上ったところにある那智大社の鳥居。まだ先にみえる石段にため息をつく人も多い。右写真は本殿だ。那智大社は、全体的に簡素に出来上がったいるが、そのシンプルさに重みを感じる。また、香はいい香りだ。

那智の滝は100m以上の落差がある多いな滝だ。途中岩にぶつかり幾筋化に分かれるが、これもまたいい。中央写真は、レンタル衣装の二人。きっと婚約中なんだろーな。いいなー。参道の折口には2個で100円のレモンを売っていた。無農薬なのでかじると元気がでるが、それほど酸っぱくない。このあたりの植生は四国と似ている気がする。それでレモンンもいいのがとれるのかな。

さて、左写真は遅くまでやっていた勝浦町の朝市。残念ながら勝浦のホテル浦島の有名な洞窟温泉には入ることができなかったが、かわりに朝市にて、うまみがぎっしりつまったサンマ寿司400円、豪勢なマグロの刺身1850円、一番のあたりで最高のマグロスープ200円を試してみた。さすが漁港だ。串本町は、本州最南端だ。ここには奇石が多くある。左写真は橋杭岩だ。確かにはしけただけが残ってしまったように塔状の岩が一列にならんでいる。海はきれいだ。

島の最南端にはトルコ記念館と樫野埼灯台がある。やっぱり綺麗な海と空のある景色には白い建物が似合うね。海は波の斜面がコバルトブルーに発色していた。こんなきれいな海は久しぶりだ。

さらに白浜をめざして海岸線を走らせると、童話記念公園があった。この海も綺麗だ。でも海浜公園各所の銅像は理解できるが、各所でのの童謡再生には動揺させられる。白浜に入ると三段碧という観光名所があった。かつて紀伊海軍が源平合戦の際、船をかくした場所とのことだ。景色は凄くいい。しかしきれいな海だ。

白浜といえばやっぱり海に面した温泉だ。ここは、有名なアの湯だ。普段であれば海水をまじかにで温泉を楽しめるはずだったが、今回は満潮時であり、下の湯舟には波が大きくかぶっている状態で入浴不能だった。でも、こんな海岸なのにいい湯室だった。源泉の温度も高く。しっかりと涌いていた。

白浜付近での宿泊は、田辺市の民宿市松だ。老夫婦が経営する数組限定の家族的民宿だった。こういった漁港の民宿は漁師さんがやっているところが多いが、ここもそう。釣ってきた魚をさばいて出してくれる。すべて地のものだということで、臭みもなく、マイルドないい味だ。紀伊で食べた魚は皆香りがわかるほどにたんぱくでうまい。この老夫婦にも、本宮近くの熊野古道は二日にわけることはないと言われた。翌々日は雨との予想だったので、翌日に2コースを回ることにした。

5日(木)  紀伊旅行三日目

 さあ、熊野古道の本番だ。しかも、二本を一日で。まずは田辺市から国道311にて本宮方面に走り、牛馬童子―野中の清水を歩くため、野中の清水にて車を止めることにした。駐車場はすぐにみつかったもの、出発地点に向かうバスは一時間以上待たないといけない。しかもタクシーは影も形もない。一時間待つくらいならと、歩いて逆行することにした。何かコースを一往復するのって気分が悪いもんだ。おかげでこの区間の記憶はすこぶるいい。道はまあ、景色のいい里山の遊歩道といった感じ。特に刺激になるようなものはないが、綺麗な空と山並みそして民家のゆっくりとした感じでしっかり自分と対話ができる。でもやっぱり同じ道の復路はあきてくるもんだね。

 

 

さて、車の扱いで苦労した最初のコースだったが、二つ目のコースは、発心王子―熊野大社本宮でこのコースは今日の宿泊先の旅館がバスでスタート地点まで送ってくれ、ゴール地点に迎えに来てくれるとゆうサービスがある。もう車でまずらわされることはない。そこで、スタート地点で弁当を食べる際、もっていったウィスキーのボトルをラッパのみしてしまった。これはやはりトレッキングの常識や周りの環境から大きく外れた行為となった。おかげでとちゅの休憩所で眠ってしまうことになり。大きく時間を浪費した。でも、奥さんはこの間、北海道からの単独旅行者と話が盛り上がっていたためあまり不評をかうことがなく幸運だった。

熊野大社本宮は、昔は熊野川の中州に位置してたが、近代の洪水ですべてながされてしまっており、今のものは、比較的新しい。屋根は檜のハで葺かれており、伊勢神宮と作りが比較的にている。

宿泊は川湯温泉の旅館だ。川沿いにこんな風に建てられていて、特に朝は川のせせらぎと小鳥のさえずり、かわいいカエルの鳴き声の合唱。ホテルを少し川沿いに歩くと中央写真のように共同の露天風呂がある。冬は川全体が露天風呂になるという(ホントか?)。でも、今はちょっとぬるすぎる。川向うはあったかいよとのアドバスももらったが、ちょっと挑戦する気持ちにはならなかった。

下写真はホテルの露天風呂。ここはきっちり管理されているので、安心してゆっくり浸かれる。カップルがほとんどの炉混浴露天風呂だった。でも、最近は女性は浴衣とか言ってひどい服を着て入る。こりゃひどい世の中になったもんだ。

 

6日(金)  紀伊旅行最終日

 最終日は今回の旅目的の半分を占める湯の峰温泉のつぼ湯にはいることだ。何回か地元の人にも込み具合を聞いたが、まず行ってすぐに入れることはないとのこと。必ず何組か30分ごとの入浴時間でその場で入浴をまたねばならないとのことだった。まあ、五分五分の確立かと思っていたが、なんと行ってみると待つべきは2組だけだった。最高にラッキーだった。しかも最初はもうすぐにできてきたので、実質30分ほどの待ち時間。つぼ湯近くの待合場所ですぐに時間は過ぎた。ここは小さな温泉街で、駐車場から30mほど歩く(左写真)と、すぐに小川迎えに公衆浴場のチケット販売する場所(中央写真)があり、ここで、待ちのルールと状況を教えらえる。そしてつぼ湯付近で待機していればいい。

 

下写真のように雰囲気は最高で、入ってみるとまたびっくり。これほどの湯質は他で出会ったことはない。しかもこの湯の色。さすが日本最古の温泉であり、世界遺産の温泉だ。この湯のこなれ具合は不思議だ。落ち着いた湯なのに、入ると患部(今回は肘)に血液があつまって、ここを治すんだよって教えてくれる。不思議な温泉だ。

入浴チケット二人で770円の中には内湯の薬湯の入浴もふくまれている。良心的だ。まあ入れるだけでもラッキーだったが、おそらくこの治癒力のおかげで帰りの運転も大して苦しむことなく無事に帰ることができた。